サンディエゴ・アジア映画祭

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アメリカ西海岸最大級のアジア系映画の祭典

2017年11月10日(木)〜18日(金)にかけて開催されるサンディエゴ・アジア映画祭(San Diego Asian Film Festival/SDAFF)のオープニングナイト(上映&パーティー)に行ってきました。

SDAFFは、サンディエゴでは比較的大きな映画祭で、アジア系のインディペンデント系作品に限っていることが特徴です。18回目となる今年の栄えあるオープニング上映に選ばれたのは日本人の新鋭、平栁敦子監督、寺島しのぶ主演の『OH LUCY!』。カンヌ国際映画祭の批評家週間に、日本人監督作品としては10年ぶりに正式招待された話題作です。映画の概要はこちら

観て初めて知ったのですが、なんと映画ではサンディエゴが舞台のシーンがあるのです!といっても撮影場所はサンディエゴではないことは、サンディエガンには一目瞭然。上映後の監督とのQ&Aではそれについて言及する観客がおり、「サンディエゴはもっとキレイですよね」と監督は苦笑い。映画のキャストたちの都合もあってサンディエゴまで撮影には来れなかったのだけれど、物語の設定上、サンディエゴという土地がよかったのだというような回答が監督からありました。

海外から見た日本人

平栁敦子監督はアメリカで映画を学び、現在もアメリカ在住です。そのためか、狙ったというより、自然にそうなったのでしょうが、アメリカ人から、あるいは外国の人から見たら受けそうな日本人の文化なり特徴なりを上手に散りばめているのが印象的でした。一方で、日本人が見たら受ける典型的なアメリカ人というのも描かれている。この映画のメッセージのひとつに、虚像というか、社会的に見せている顔、本来の自分とはちょっと違う顔というのがあると思うのですが、この特定の国の人のステレオタイプというのもその虚像に含まれるのかもしれません。

ただ、この映画のよいところは、では「虚像を脱皮してありのままの自分になりましょう!」という単純で爽やかな物語ではないこと。メッセージ性はあるけれどもメッセージ性に偏らず、寺島しのぶ演じる節子という女性の物語を淡々と丁寧に描くことで、いろんな人がいろんな見方ができる余白があります。コメディーとして笑えるのだけど、同時に哀しい。人の哀しみは突き詰めると滑稽でもあるというのはわたしは常々思っていることで、非常にわたしの好きなタイプの映画でした。

SFAFFでの『OH LUCY!』の上映はこの1回だけなのですが、映画祭では他にいろいろな注目作を上映しているので、もしこの期間に滞在されているのでしたら、鑑賞してみるのも面白いかも。

あと、日本では『OH LUCY!」は来年、2018年公開のようです。カリフォルニア、ロサンゼルスとサンディエゴが出てくるので、カリフォルニア好きにも楽しいと思います。

☆San Diego Asian Film Festival 2017

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