カリフォルニアのクラシックなサーフカルチャーに魅せられて、20年かけてこの地のサーフフォトを撮り続けてきたフォトグラファーの竹井達男さんの写真集『Authentic Wave』がついに発売になったそうです。
・サーフフォトグラファー竹井達男が写真集『Authentic Wave』をリリース
・4/5開催、竹井達男の写真集『Authentic Wave』発売記念イベント
バンライフ(車上暮らし)をしながら、カリフォルニアのサーフスポットで撮影をする竹井さんはもちろんカリフォルニアのサーファーたちの間で有名人で、わたしも時折お顔をお見かけしており、昨夏にはちょっとお話もさせてもらいました(そのときの投稿はこちら)。
写真集をついに刊行されることは、昨年お会いしたときにうかがっていたので驚きはないのですが、4月6日に行われた発売記念イベントで演奏をされたのが、バイオリンとアコーディオンのデュオ、SIESTAさんと知って、驚きました。
というのも亡くなった夫が大好きで、個人的交友もあり、彼のお葬式に演奏もしてもらったのがSIESTAさんなのです。
その後、SIESTAさんから「もしかして、竹井さんをご存知だったりしますか」とメールをいただき、さらに感激でした。もちろん、存じ上げておりますとも、と。
個人的な話なのですが、わたしはカリフォルニアに来てからと、来る前の人生を、どこかでまったく別物ととらえていました。もっと言えば夫がいた頃と、亡くなった後では、まったく違う世界を生きているような気がしていたんです。
でも、過去に夫を通してつながった方と、夫亡き後にまったく違う形で出会った方(つまり夫のことは知らない方)とがちゃんとつながっているという事実を目の前にして、夫が亡くなる前の自分と、亡くなってしまってからの自分が、ようやく同じ人生として、ひとつに統合されるときが来たような気持ちになったのです。
振り返ってみると、この統合は3月に日本から親友がやってきたことから始まっていました。日本で暮らしていた頃の友が、わたしがサンディエゴに来てから出会った相方や友だちと交流してくれたのは、思えば象徴的な出来事でした。
わたしの人生はまったく変わってしまったようにみえて、実は変わってはいなくて、全てしかるべきように進んでいるだけなんだ。
わたしにサーフィンを始めるきっかけをくれたのが夫でした。だから、サーフィンを通して出会って仲良くなった今の相方も、夫がきっかけになって出会えたとも言えます。いやいや、もっと言えば夫が亡くならなければサンディエゴにはこなかったので、全てがやっぱりちゃんとつながっているのです。
書くとすごーく当たり前のこと、だけど、改めて確認ができてよかった。これまた何度も書いてしまうけれど、人生とは本当に不思議で、素敵で、素晴らしい旅ですね。