独立記念日の後に熱波がやってきている南カリフォルニアです。ここ数日は30℃以上の日々が続き、湿度も75%くらいあって蒸し暑く、久しぶりに「寝苦しい」感覚まで体験して、日本の夏を思い出しています。

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そんな暑い(いや熱いと書きたい)カリフォルニアはLAに、かつて広告代理店で一緒に働いた同僚、ハッシーこと橋本孝久くんが仕事でやってくるというので、会いに行ってきました。

ハッシーは、出会ったときは広告代理店のアートディレクターでしたが、いまはミティラー画というインドの伝統的な画の様式を用いたイラストを描くイラストレーターで、世界のいろいろなアートの賞を受賞しています。

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お土産に、彼のイラストがカバーに使用された五木寛之さんの大ベストセラーの文庫本をいただきました。

この喜びをFacebookに投稿したら、これまたわたしが以前仕事でお世話になった写真家の宇佐美雅浩さんが最近行われたイベントでハッシーと出会ったばかりということが発覚し、なんだかうれしかった夜。

わたしは、夫亡き後、心機一転したくてアメリカに来たこともあって、アメリカ前の暮らしと、アメリカ後の暮らしを、別の人生のようにどこかで思っていました。サンディエゴで新たに友だちになった皆は、わたしの亡くなった夫のことを知らないし、わたしの旧姓も知らないし、わたしが過去どんな仕事をしてきたかも知りません。その環境に身を置く時間が、わたしにはたぶん必要でした。

もちろん、過去も含めて全ての体験があってのいまのわたしです。過去を切り捨て決別したつもりはありません。

ただ、心のどこかで、アメリカ前後を切り分けることで、夫が生きていた時代を思い出させる人や場所、物事から無意識に距離を置いていたのだと思うのです。痛みから逃げるために時間を稼いだのです。

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Photo by SAFS TOKYO

今年に入って親友がサンディエゴにきてくれ、わたしの相方と会ってくれたり、ハッシーとカリフォルニアで再会したり、サンディエゴで出会ったフォトグラファーの竹井達男さんが、亡くなった夫と古くから親交があったSIESTAさんとつながっていることを知ったり、ということが続き、自分の中で過去と現在がゆるりと統合されてきました。過去からつながる人間関係が、現在の人間関係の中にしっかりと入ってきました。

痛みゆえに、本当は大事なのにあえて置いてきた大事なものたちと出会い直し、取り戻し、いまの大事なものたちとひとまとめにして進む、その時期がようやくやってきた、そんな気がしています。

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