週末、ルーケディアでアートウォークが開催されており、ルーケディアに店舗があるBing Surfboardsでは、アンディー・デイビス(夫妻)が壁に絵を描いていました。
ルーケディアは、サンディエゴのノースカウンティーにあるエリアです。ノースカウンティーは最近、日本のテレビで特集されたと聞きました。
ここで改めて解説しますと、ノースカウンティーというのは、サンディエゴ・カウンティー(群)の中において北側にあるエリアの総称です。わたしがよくサーフィンをしているエンシニータスもノースカウンティー。番組では特に触れられていませんでしたが、ノースカウンティーはサーフカルチャーをそのまま体現したようなエリアなのです。
壁画はどうやら波に乗っている人ではなく、サーファーがサーフボードにワックスを塗っているシーンのようでした。出来上がりを近々また確認しに行きたいと思います。
ちなみに、アートウォークというのは、地元のアーティストたちが作品を出店するマーケットのようなもの。
ほとんどの場合、街をあげてのイベントで、ブースが街中の数カ所に散らばっているので、我々は歩いて散策することになり、よって「ウォーク」と名が付けられているのだと思います。
さて、本日の波乗りは、何本か乗った中で、1本、すごーく気持ちよく楽しく乗れた会心の波がありました。それだけでもうれしいのですが、もっとうれしいのは、ローカルの重鎮ともいえるおじさまたち、OとRがたまたまインサイドからアウトに戻るところで、わたしのライディングをばっちり見てくれてほめてくれたこと。
Rにいたっては海を上がったあと、シャワーを浴びる相方に「君のガールフレンド、すげーいいレフト乗っているのを見たぜ。ポケットにすっぽりはまっていたぜ」とわざわざ声をかけてきたそうです。わーい。
以前、カリフォルニア日本人サーフィンコンテストを取り仕切っているKさんとご一緒したとき、「僕、友だちとサーフィンするのが好きなんですよ。だって、いいライディングをしたら見ていてほしいじゃないですか」と屈託ない笑顔で言っていたことを思い出しました。
いい波に乗ったときって、絶対、ものすごくハッピーになる脳内分泌物が出ているんですよね。だから誰かが見てくれていると、その興奮を共有することができて、喜びが数倍になるんです。見ていてほしいって、かっこよく乗れたでしょ!という見せつけではなくて、ただただ、喜びを分かち合いたいっていうことなんですね。しかも、サーファー同士だと、それこそポケット(波のパワーの一番あるところ)に入ってすいーっとグライドしている、とか、そういう独特の感覚を共有できるのがさらに楽しいのです。
ちなみに乗ったのはボンザーではなくBing Surfboardsのノーズライダーです。この日は、後に、フォトグラファーの達男さんもそのライディングを見ていてくれたことが判明し、ひそかに大変うれしい1日となりました。