
カリフォルニアでは、カフェやレストラン、ショップの店員さんが”How is your day so far?(いままでのところ今日の調子はどうだい?)”などと声をかけてくることはしょっちゅう。こういう雑談は英語でSmall Talkと呼ばれます。
Small Talkの声のかけられ方はいくつかパターンがあって、一番多いのが冒頭で述べたような「調子どう?」と聞かれるもの。グローサリーショップで意外と多いのが、買ったものに対して「これ、どういう料理するの?」というもの。
Small Talkに慣れないわたしは、「それを聞いてどうするのだ」という気持ちがいつもどこかにあってどこまで返答するのかが悩ましいのですが、そもそもSmall Talk(たわいない雑談)は、日本で言えば社交辞令のようなもの。ただ相手に対して好意的であるという意思表示だと思うので、質問に対する答えもそこまで正確である必要はなく、ぶっちゃけなんだっていいのだと思います。
というわけで、5年間経って、そのようなSmall Talkにはだいぶ慣れたつもりでいましたが、今朝、コーヒーショップで初めての言い回しに出会いました。
心の準備がなかったもので初回は聞き取れず、聞き返したら、また同じ質問をされました。
“What are you up to?”
おおお…なんとなく質問の意味はわかるが、どう回答すればいいんだろう…と躊躇していると会話が止まってしまうので、こういうときの裏技はこれ。
“What am I up to…?”
まるで自問自答するような感じで質問をリピート(笑)。すると会話は止まることなく、相手が違う言い方をしてくれたり、会話を進めてくれます。
今回の場合は向こうが”Are you on the way to work?”と会話を狭めてくれたので、”Yes”とやって、会社はこの店の近くで、とか、いわゆる9時5時の仕事だよ、なんてやりとりができてSmall Talk成立。
後で調べたら”What are you up to?”は「いま何しているの?」みたいなニュアンス、もしくは「今日の予定は?」のようです。ふうむ。
いま何をしている、と、これから何する、では回答がだいぶ違いそうじゃんと思うけれど、どっちだって別にいいってことでしょうね、スモールトークですから。たとえば、”Nothing…what should I do?(特に何もしていないよ、やること教えて)”とか、自分なりの鉄板回答を持っておくと便利そうです。
というわけで、プチ英会話ネタ。相方によればWhat are you up to?は比較的よく出てくる表現だそうですが、なぜいままで出会わなかったのか…そういうフレーズがまだまだありそう。英語楽しい。