皆さん、ヨガマットをソールにした、YOGA SLINGというサンダルで一斉を風靡したシューズブランド、サヌークはサンディエゴ(エンシニータス)発だってご存知でしたか?
わたしは、そのYOGA SLINGというサンダルと、まるでスリッパのようなストレスフリーの履き心地のSidewalk Surfersというシューズを愛用しているのですが、この度、セドナの旅を終えて、夏の旅にサヌークは最強だと心から思ったので改めてこの場でご紹介しようと思います。
サヌークとは?
1997年にサンディエゴ(エンシニータス)出身のジェフ・ケリーが設立したシューズブランドです。いや、シューズブランドというより、心地良いライフスタイルを提案するライフスタイルブランドと言っていいかもしれません。
なお、公式サイトでないインターネットで見かけた情報なので事実かどうかは確認できていないのですが、ジェフ自身がサーファーで、ヨガの実践者でもあり、本人がヨガをしているときに、ヨガマットの気持ち良さを靴で実現したいと閃いて開発に取り組んだのがこのブランドのはじまりだそうです。
特徴は裸足感覚の快適さ
設立の逸話からも想像できるように、とにかく快適なんです。YOGA SLINGは、ソールがヨガマットで気持ち良いというだけでなく、足首のストラップが伸縮性のある布なので、ストラップによって靴ずれができてしまうこともありません。柔らかいのだけど足首をホールドしてくれるデザインなので、サンダルなのに結構歩いても疲れません。
Sidewalk Surfersはサンダルではなくシューズですが、ソールはヨガマットなので、裸足で履けるシューズです。足の指のほうにゆとりのあるデザインで、足指が小さくまとまることなく、裸足で歩いている気分がするくらい開放感があります。さすが裸足がデフォルトのサーファーが作ったシューズ。
しかも、ちょっとくらいかかとを踏んでも(品がよい行為ではないのであまりおすすめしませんが)びくともしない。シューズだけど、かかとを覆う部分のあるスリッパみたいな感覚で、履くことにまったくストレスがないのです。
現在、わたしのシューズボックスには、いろいろなメーカーのスニーカーやサンダルがありますが、履き心地の良さと、どんな服装でも合わせやすいというデザイン性で、サヌークの出番がダントツに多いのが現状です。一足くたくたになるまで履き潰したら同じ物をリピート買いするくらい気に入っています。
日常はもちろん旅にもおすすめ
前述したように、サヌークのシューズとサンダルは
・圧倒的に履き心地が良い
・いろんなタイプの服に合わせやすい
・軽い&多少つぶして持ち運んでも形くずれしない
という理由で、旅に履いて行く(もしくは持って行く)靴としてもおすすめしたい。サーフトリップならなおのこと、です。
トレッキングなどにはもちろん適していませんが、普通の道であればかなり歩き回っても疲れませんし、数日間の旅でもこれ一足あればほとんどの洋服といい感じでコーディネートができるはず。特にYOGA SLINGは、シックな色柄を選べば、カジュアルな服だけでなく、せめてワンピースくらいは着ていきたいというディナーにも問題なくいけると思います。
値段も、デザインによりますが、YOGA SLINGだと35ドルくらいから、Sidewalk Surfersも50ドルくらいで、高くはありません。
健康のために見直したい「足」
わたしはサンディエゴでアスレチックトレーナー、鍼灸師をしているK先生に体のことなどいろいろ教えてもらっています。先生の話はかなり大雑把にまとめると「動作学」という学問につながっていくのですが、その中に、脳はあらゆるところからインプットされた情報を処理して、インプットに基づいたアウトプットをしている、という基本の体の仕組みがあります。
「あらゆるところからのインプット」とは視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などなど、本当にあらゆるところなんですが、たとえば触覚ひとつをとっても、足裏から、空気に触れる皮膚から、など本当にいろいろなところからインプットをしているんですね。その瞬間にインプットできる情報が多く、かつインプットされた情報の中味にズレが少ないほど(不明瞭なところがないほど)、脳への負担は少ない。
たとえば、ルームランナーみたいな、その場で走るものは、足からの情報としては前に進んでいるはずなのに、目からの情報としては同じところにいるということになって、そういうのは脳にとっては「?」となって、めまいやら耳鳴りやらの一因になりうるのだそうです(もちろん、それだけが原因というわけではないことはご理解ください)。
足裏は情報インプットのツールのひとつだと考えると、たまに裸足になってその情報インプット機能をオンにすることは心身によいのではないかと最近考えています。裸足になって土や砂の上に立つと、体内に溜まってしまっていた電磁波が流される(アーシングできる)ので健康によいとはよく言われますが、そもそも足裏という部位が本来持っている機能を、現代生活ではいかしきれていないのではないかと考えるようになったわけです。
自分の足は快適か? より自然(本来)に近い状態で機能しているか? そんな視点で履くものを選び直してみるのも良さそうですね。
ところで、こんなふうに、いろいろを試した結果、「自分にはこれ!」というお気に入りが決まってくるのは年を重ねる楽しさだなぁと思います。もちろん、だからといってそこに留まり過ぎず、新しいものには常に心を開いていたいとは思いますが。最終的にはわたしはどこでも裸足で歩いちゃう人をめざしているのですが(笑)、いつか実現できるかな?